被災地への年賀状の出し方
被災地では今でも仮設住宅や避難所で生活している人がたくさんいます。
とてもじゃないけれど新年を祝う気持ちになれない被災者の方も多いでしょう。
年賀状ではなく年始状を出す方法
日本郵便では「年始状」を送ってはと言っています。
年賀の「賀」は、よい事を喜び祝う、喜びたたえる、ことほぐといった意味ですから、「賀」という祝いの言葉を省いた文面を使ってみては。
年始状とは「おだやかな1年になりますように」や「謹んで新春のご挨拶を申し上げます」といった「祝い」の言葉を省いた文面で送るものです。
年始状は、一般的には普通はがきを使います。
次のような表現が日本郵便のWebサイトに出ているそうです。
「謹んで新春のご挨拶を申し上げます」
「健やかな1年になりますように」
「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」
「実りある1年になりますように」
「おだやかな1年となりますように」
「賀」を使わなくても全然違和感がありませんね。
被災地に住む方はとても新年を祝う気になれないのもよくわかります。でも、相手を思って書く便りで励まされる被災者も多いのです。
祝うのではなく「ご挨拶」として年賀状ではなく年始状という形で出してみるのも良いかも。
祝う言葉は避け近況を伝え合う便りとして
年始状の挨拶には祝うという言葉を避けます。
次のような言葉は避けます。
「謹賀新年」
「あけましておめでとうございます」
「賀正」
「寿」
そのかわりに
「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」
とし
「地震で大変でしたね」
「1日も早い復興をお祈りしています」
「1日も早く日々の暮らしが戻りますように」
といった気遣いの言葉を書いてはいかがでしょうか。
健康を確かめあったり近況を伝え合ったりすることは、被災地に住む人にとって大事なことだと思います。
年始状は普通はがきを使いますが、被害がなかった相手に出すのなら年賀状を使って出してもいいと思います。
それにしても、祝うという言葉を避けて出すことを配慮してはいかがでしょうか。